アリ・スミス

木原善彦 訳


2016年 EU離脱国民投票の頃

浜辺に打ち上げられ 木の葉を纏いながら彷徨う夢を見ている施設で眠り続けるダニエル・グルック101歳 彼の元に通い本を読む エリサベス32歳大学非常勤講師 ふたりの交流はエリザベスが8歳のとき学校の課題の隣人にインタビューを ということに始まる 


ダニエルの夢や回想には妹のことやエリサベスとのこと いつも彼女に“何を読んでいるのかな”の問いかけからの文学についての話は キーツ シェイクスピア ディケンズ バルザック などなど  カンディンスキーやパウル・クレーなど絵画についても ふたりの頭の中での絵画コラージュ〜ポーリン・ボティというイギリスのポップアーティストにたどり着く展開はミステリアス そして散歩のとき交わされる物語の創作“銃を持った男と樹木”などもうすでに一つの物語☆


エリサベスの日常〜郵便局にパスポート申請の話しには思わず苦笑 母親とのことなど その会話にもディラン・トマス ボブ・ディラン シルビア・プラス登場 エドナ・オブライエンって懐かしいと母親世代は嬉しい^ ^

その母親の“あたしはもう、ニュースに疲れた・・・・”に続くうんざりには思わず手を取り合いたくなった 

そんな繰り返しや韻を踏み駄洒落有りの文章は原作で読めるひとにはもう一つのお楽しみになりそうな♪

そういえばこれも読んでいましたアリ・スミス☆



秋なので「秋」ではなくて^ ^ブロ友ハイジさんのアリ・スミス四季四部作 読むのなら秋からというアドバイスによるところ♪ありがとうございます


“十月はまばたき一つの間に過ぎる”

という言葉がありましたがほんと早い! 

もうすぐ11月!!