画家のマリアンヌは、ある貴婦人から、結婚を拒んでいる娘エロイーズの見合い用の肖像画を秘密裏に描くよう頼まれる。じっと観察するマリアンヌを、やがてエロイーズも見つめ返すようになり...。

監督セリーヌ・シアマ

出演ノエミ・メルランアデル・エネルルアナ・バジラミヴァレリア・ゴリノクリステル・バラ

〜Netflixより


フランスあたりの孤島に建つ屋敷に住む貴婦人とその娘エロイーズ ミラノの貴族と結婚のための肖像画〜見合い写真のようなものですね を依頼されたマリアンヌの回想から始まります


到着するも迎えるのはここに3年仕えているというメイドのソフィのみ 肝心の娘も到着して間もないということ その後母親からエロイーズの姉の失敗⁈〜すぐ解ると思うけど今のところナイショ^ ^ があるので散歩の監視役として引き合わされる 

その後マリアンヌは日々エロイーズを観察しては自室で作画をすることに

そしてその視線は次第に愛を帯びて行くようになり・・・





まさに眉目秀麗きりりとした眉と眼差しと骨格を感じる鼻 引き結ばれた口にシャープな顎のマリアンヌ 黒髪にその赤茶色の衣装も映える☆

金髪でブルーの衣装笑顔なし常に憂い顔 その片頬に一瞬の微笑みが浮かぶのがこちらまで嬉しい♪ といつしかふたりと想いを共有している私


そんなわけで第72回カンヌ国際映画祭のクィア・パルム賞〜LGBTやクィアをテーマにした映画 そんな賞があるんですね 女性画家への偏見などもちらり

脚本賞も受賞⭐️少なめのセリフに少なめの音楽 ヴィバルディの冬や焚火のときの儀式めいたコーラスなども効果的に使われていました

ソフィ〜その衣装の花の刺しゅうや 花瓶の野の花を刺しゅうするシーンも大好き

彼女を交えての三人の無邪気なシーン🎶対してちょっと驚きのシーンさえも絵画的で

海の色 夕焼けから移りゆくミッドナイトブルーの空 屋敷の壁の水色 かかっている布地 エロイーズと母親のドレスなど色が大好きな色 ブルーで統一されていて目に心地よく オルフェの物語の挿入も ふたりのその後を暗示のようで巧み


ラストの心が掻きむしられるようなオペラのシーン 愛は複雑遂げられない恋の想いは永遠 

いつまでも心に残る一本でした⭐️