グレゴリー・ケズナジャット

高校の日本語教室で2年間学習した16歳の“きみ”が初めて訪れた 祇園祭りの頃の京都を思い 大学でも独学ののちに英語指導助手として日本にやってくる 
赴任先は京都府南丹市八木町の公立中学校 そこでの周囲のひととの違和感や閉鎖的な日々 次の契約更新はせず京都市内出町柳に住み英会話教師となり鴨川を走ることになるのですが・・・
という表題の「鴨川ランナー」

谷崎潤一郎の潺湲亭のことなどさりげなく 下鴨神社の古本市も出てきた♪今年は久々行ってみるかな^ ^
“君”という二人称で語られるすこし突き放したようなありようが異邦人の孤独感にあふれている

もう一編の「異言」は主人公僕は福井の英会話教室閉鎖にともない住んでいるところも引き払うことになり 元受講生の百合子のところに転がり込み 企業の文書翻訳のアルバイトに励むものの そのうち拒否感を覚え 同僚がやっている結婚式の牧師のバイトを紹介されることに・・・
こちらはもっと現実的 百合子との会話は英語 牧師役も流暢な日本語はいらない と言われる 

先の鴨川〜でもトモミには海外の匂いがする と言われたり ということなど 日本での英語圏のひとに求められることが何か⁈がよくわかる
谷崎潤一郎など日本文学に親しみ 日本語で小説を書き しかもきっと流暢に喋られることと思われます そんな筆者の日本の曖昧模糊感が伝わりました

半年ぐらい前だったか何かに紹介 京都文学賞受賞作 それに鴨川だから^ ^というので図書館予約やっとこ手元に 
今日のやることリストその3の本 終了 
その4映画 はまた今度♪これがね面白かったの