カバー表紙 装画 内藤礼 「精霊/死者のための枕」布に貝紫染め 
というのに2002年没 71歳早すぎる死が重なりました


矢川澄子 早川茉莉 編

少し前書評にあった一冊 ポール・ギャリコ「雪のひとひら」などの翻訳のかたぐらいしか知りませんでしたがその深い人物像をうかがいしることになりました

家はイエではなくウチと呼ぶところや スキップができなかったというような幼い日々
並はずれて小柄に生まれたことが関係しているかもしれない⁈という性質など
なんだか自分のことように感じながら

アナイス・ニンやルイス・キャロルをもって少女ー反少女論などの文学論はもちろん
小さいころの出来事ははちょっとした短編のようと「お話をかくひと」を感じ♪
10年近くの澁澤龍彦夫人という座を去ってからの高原暮らしには その孤高と感性を☆
森茉莉さんとの交流などのお話なども♪

おしまいの方の Words to remember では
短いセンテンスに翻訳のセンスと日本語への造詣があって☆エミリ・ディキンスンやヴァージニア・ウルフの言うところの“シェイクスピアのいもうと”へと導かれます♪

“私一人の部屋”あっても何も生み出せない私
次の古典は お話に出て来た「更級日記」かな^ ^