表紙 森類


朝井まかて

文豪 森鴎外の娘たち 茉莉 杏奴 そして息子類を主人公にという小説に直ぐ思いついたのは弟ブランウェルによるブロンテ姉妹の肖像画でした
〜真ん中の不自然な空間は自身を消した後という




父鴎外〜パッパからボンチコと呼ばれ可愛がられていた深窓の⁈少年は学校にも馴染めず従って学業にも身は入らず 父亡きあとも母親や‘‘お茉莉’’と呼ばれ周囲はまるで目にも入らないマイペース長姉と正反対の才気煥発の次姉杏奴との間で何も期待されない人となる 
画業を志し杏奴とともにパリ留学を果たし帰国後も絵も文章でも上を行く杏奴をただただ尊敬するばかりのどこまでも育ちの良さぶりは 結婚 戦争 と経て疲弊していく 妻美穂の助けで本屋を営みながら なんとか文筆の道を目指す がしかし書いたきょうだいのことが姉たちの反目を買い・・・

三つ子の魂百までと言いますが おっとりな性格や金銭感覚など絶対抜けきらずパリ留学あたりまでは なんとまあ優雅な生活なのですがその後の御苦労に胸が痛みます 杏奴さんは才能に才覚で生活も順調に 茉莉さんはまんまで時流にも乗り貧乏さえ文学にしてしまわれるのですが 彼ひとり鴎外の息子というので何かを成さねばな苦悩がひしひしと

主人公類を描きながら父鴎外 母志げ母違いの兄於兎 姉ふたり その伴侶たちそして佐藤春夫川端康成などなど文壇の人々をも活写 ビヰル サイダア ラヂオ とカタカナ表記に時代を感じながら♪終盤に緊迫感漂いながらもおだやかな春の海で終わる☆素晴らしい新年早々今年の一冊に残りそうな本でした♪


朝から雪でお友だちから休むメールに私もジム今日は行きたくないなーこのまま読んでいたいよ感染者増加も気になるしと思ったけど3日連休体重増加重い腰を上げて用意して行ったらなんと水トラブルでプールはもとよりシャワートイレとか使えないということ!喜^ ^続きが読める♪即帰宅
明日は復活するのかしら心配しつつ休みを期待のナマケモノでござりまする