ベルナルド・アチャガ
金子奈美 訳
1999年 カリフォルニア
亡くなった親友ダビが書き残した回想録
「アコーディオン弾きの息子」は
彼らの生まれ故郷のバスク語で書かれていた
その物語りに 今では作家である
ヨシェバ自身の記憶をあわせながら
スペイン内戦とフランコ独裁から
テロの時代へと至る暴力の歴史
バスク解放運動の時代を生きた
若者たちを顧みる
そんな大変な内容でありながら
バスク地方の美しい自然や
朴訥で生気あふれる人々など
詩的で叙情的でさらにユーモアもあり
563ページ一気読み
と言いたいところですが^ ^
やっとやっとのジム通い忙しく
夜ほっとする頃には睡魔訪れ
返却日の今日になって後半は加速読了
書き出しの
アリ・マックグロウが着ていた
レインコートは何色だったかとかいう話に
&スティーブ・マックイーン ときたら
「ゲッタウェイ」かなどなど検索したり
「ボニー&クライド」も出てきたね
カセットデッキから流れる哀しげな
クリーデンス・クリアウォター・リバイバル
「スージーQ」って〜これ知らないわ
と同世代感満載で^ ^
フランシコ・ザビエルは
バスク人というのにヘェ〜となりつつ
なかでも一番好きな章
「オババで最初のアメリカ帰りの男」の
ドン・ペデロのお話が
最後の最後にまた語られるなど巧みな〆は
「日本人トシロー」の章の違和感を
差し引いてあげようと思いました
〜でも日本人ってこんなんかもね
コロナ対応とかみていても納得
ドン・ペデロのお話の
隠れ部屋にいる間
小さなノートに食べたものと
部屋の中をぐるぐる歩く距離を書きつける姿に
自粛中の私重なり^ ^8月ジム休会を決め
〜明日からまたせっせと歩かなあかんね
そんな苦境なのに
希望のある物語にするのが物書き
というようなことにナルホド!
‘‘もう一つの目’’を開いていただき
早速私に効果ありましたよと感謝する
コロナ禍の中忘れられない一冊になりました☆
そして
バスク語とスペイン語からの翻訳
表記もいろいろに註釈と
大変な翻訳をありがとうございます
金子奈美さん
故郷福岡在住というのものんだか嬉しい♪
アコーディオンに
だから蝶なのか!
という表紙も素敵です☆
これから図書館に返しに行きます


