ヘンリー・ジェィムズ
小川高義 訳
インドで客死した両親の後見人
という紳士に 幼い甥と姪のために
家庭教師として雇われ
イギリス郊外 エセックスの古い屋敷
ブライの館に赴く‘‘私’’
瀟洒な館 部屋や調度
居館の家政婦グロースにも満足
なにより小さな紳士 10歳のマイルズと
その妹 8歳なフローラ の
美しさ可愛さに魅了される
がしかしふたりの背後には
邪悪な世界に引きずり込もうとする
前任の家庭教師と使用人の幽霊が⁈
なんとかこちらの世界へと
奮闘する‘‘私’’
がしかしグロースにはその幽霊が見えないと・・・
さて ほんとうに幽霊はいるのか?
それとも‘‘‘私’’の妄想か?
どちらとも言えるような
思わせぶりな進行展開にゾクゾク
静謐で耽美なゴシックホラー♪
曖昧模糊で複雑で
なかなかと疲れるけれど
訳者の方も言っておられるように
パズルを解くような面白さがたまらない
ヘンリー・ジェィムズ 晩年の作品は
口述筆記によるそうで
テキストも三冊におよび と
その翻訳話も面白かった
そうだウチワの栞♪もらったんだった↑^ ^
新潮文庫 Star Classics 名作新訳コレクション
カバー装画 伊藤彰剛 も素敵です☆


