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ウィリアム・トレヴァー

栩木伸明 訳

 
「ツルゲーネフを読む声」
 
アイルランドの田舎町
町で働くことが夢だった娘メアリー・ルイーズは
町で代々続く服地屋エルマーのもとに
乞われ嫁ぐものの年齢差や同居の姉二人
ローズとマチルダとの間に夫婦仲ともこじれ
 
久しぶりに出会った初恋の人
いとこロバートとの語らいが
心のよろどころとなりふたりは恋に落ちる
がその幸せは長くは続かず
その後は引きこもり彼に読んでもらってい
たツルゲーネフの世界に逃避高じて精神病院へと
31年後その病院から退院のところから物語は始まる
 
 
 
「ウンブリアのわたしの家」
 
イタリアでペンシオーネを営む
ミセス・デラハンティ
ときたら何やら楽しそうかと思いきや
そうじゃないのこれがまた
 
ミラノへ行く列車が爆発〜テロのよう
そこに乗り合わせ負傷した
娘と娘婿をなくしたイギリス人将軍 
恋人と片腕を失ったドイツ人青年 
アメリカ人の両親と兄を亡くし失語症の少女エミー
の三人を自分のところに招き
心身の傷を癒しあいながらひと夏を過ごす

冒頭列車に乗り合わせた人々から始まり
同居生活を営みながら
語る言葉や持てるものなどから
次々繰り出される複数の物語や
 
イングランドでの幼少期
アメリカ西部やアフリカに暮らし
ウンブリアまでの半生と交錯し
ロマンス小説家でもあるミセス・デラハンティに
翻弄され続けることに^^
 
 
という中編がふたつ
訳者あとがきにかえて=
”読むひとと書くひと” 姉妹編として
とありましたが まさに☆
しかしハードカバー 474ページ
重かった 分冊でもよかったのでは?^ ^
 
 
☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*
 
すこしまえの書評で知りましたが
両方とも女性が主人公
プロテスタントとカトリックなどアイルランド事情や
テロの遺した傷跡と現代社会も描く骨太な
読みごたえのある作品でした
 
昨日は「細雪」に神戸の倚松庵を
〜古過ぎて記事も画像無しだった
今日はシエナ出てきましたね
 
しの降る雨に足止めされし日
遠きシエナのカンポ広場を♪