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アレクサンダー・マクラウド

小竹由美子 訳

 

暑い夏に煉瓦敷きに勤しむ労働者たち

風変わりな取り合わせの仕事仲間

僕とJCとトムそしてバイトの子

みんなで和やかな飲み会

のところに突如勃発の乱闘騒ぎ

 

という表題作「煉瓦を運ぶ」

作者は学生時代にこのアルバイトをしていたそうです

 

「ミラクル・マイル」

では1500メートル走の選手の話

ここんとこ問題のドーピング問題とかチラつきました

 

「親ってものは」

シラミ撲滅話を間に挟みつつ

妻の最初の妊娠 病気の子をつれての真冬の帰省

など過去に行ったりもどったり

 

「成人初心者 Ⅰ」

水泳教室で幼い頃の体験で水恐怖症に

克服とその後 

〜クロールの息継ぎにイエスではなくてノーと

くびの振り方を教えてて

なるほどそうだねと^^

水の中の浮遊感が心地いい

これもランダムに過去に引き戻されつつ進行

 

「ループ」

自転車で薬を配達の男の子が

大人 老人の世界を垣間みる

 

「良い子たち」

作者自身の子ども時代を思わせる

 

「三号線」

自動車事故で妻子を失った男が

ただひたすら歩く

 

 

という7編による短編集 

カナダ ウィンザーという場所を感じながら

運ぶ 走る 泳ぐ 歩く 

体を駆使しつつ思考に迫る話は

どれもか緊張感があって

あとに深くかげりを残す

 

父親は「灰色の輝ける贈り物」の

アリステア・マクラウド

読んだような気がしたけど未読

題名が好きだからかな^^また読んでみよう

 

この「煉瓦を運ぶ」も表紙と題名に惹かれて

街の本屋さんの好きなコーナー探索に行ったら

お面白そうなのいっぱい出ててメモメモ図書館予約

すぐにきました 

今読んでる「フランス組曲」もなかなかで

「ミニチュアの妻」「書店主フィクリーの物語」

「レモンケーキの独特なさびしさ」

ってそそられる題名でしょ^^楽しみ♪  

 

 

こないだの「屋根裏の仏さま」もそうでしたね

小竹由美子さんの翻訳

しっくりとしていてとても好きです♪

クレストブック 扉の仕様も大好き

 

 

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おまけ

 

朝律儀にピアスわたす夫にいってらっしゃいの声朗ら

 

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そういや今日誕生日だったわ^^

あんま嬉しくないけど