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昭和なコーナーに置いてみた




姫野カオルコ

昭和33年 滋賀県に生まれた柏木イク

気難しく理不尽な父親には戦争の翳り
独特の感覚で子どもと接する母親

東京の大学に行くことで 
家を離れるという念願の生活を始める


口下手で しかし思慮深い子ども
預かり手が宣教師だったりして
祈りに助けられながらの日々の5歳から順を追って
40代のイクが振り返るというかたちで
淡々と細やかに鮮やかに語られる
その視点に共感を覚えつつ

各章は当時流行のテレビ放映のドラマ
「ララミー牧場」「逃亡者」「鬼警部アイアンサイド」
などなど懐かしさも蘇り


高度経済成長期の日本の出来ごとに
あ~そんなこともあったな・・・・と昭和の思い出に浸る

ところで何故 犬 なのかというと
イクのそばにはいつも犬がいて
その頃の流行りなど 犬の歴史でもあって
犬好きはきっとそこんとこも楽しめることと

珍しくミステリーではない夫の選択
きっと”ララミー牧場”とあったからやと思うよ^^