image


黒川博之


「後妻業」読んだ頃 
http://ameblo.jp/naokodepp/entry-12043500554.html

新刊で出たこの本
図書館予約で90数人待ちだったのが
やっとやってきました


その間も 以前に遡っての疫病神シリーズで
すっかり黒川節^^にも慣れてきて


今回は 今や被害額338億円 
検挙率20%にも満たないといわれるオレオレ詐欺の話

大阪府警特殊詐欺班の刑事
先輩 佐竹 おとぼけで太っちょ湯川 のコンビが

グループの末端 橋岡 矢代を追ってゆくという
2組の動向を追いかけっこしながら話が進みます

この2組の会話がやっぱり面白い ♪

ヤサ 半グレ カチ込み ガンつけ カツアゲ 

聞いてるだけでは 警察?ヤクザ?
どっちがどち?みたいな所もあって

ただしかし 次第に感化されて
言葉使いが悪~くなりそう で困ります(^^ゞ

出し子 受け子 掛け子 名簿屋 道具屋 と
詐欺組織もピラミッド型
要するにどこの世界にもあるんですね
下っ端は使い捨て 上に行くほど羽振り良く

その羽振りの良い 指示役で名簿屋 
高城の金庫に眼がくらんだ橋岡 矢代の二人は
借金するはずが はずみで殺害をきっかけに
どんどん深みにはまってゆく

短絡的な矢代 アタマがまわる橋岡
~そんだけ考えられるんだったら
他に活用すればいいものを^^ね 

最後のあっけない幕切れも面白く
またしても次の作品に期待がかかります


次は 「螻蛄」とまたしても難しい漢字が続きます

「勁草」~けいそう 
風に強い草。 節操・意志の堅箇なことのたとえ。(広辞苑より)。
転じて本作では、人のしぶとさ、したたかさを表した。
~カバー表紙裏より

そういえばカバー表紙
前回の「暗礁」もまた黒川雅子さんだったけど
なんや様子が違うと思ったら
装画 / 智内兄助 という方でした

そして そして ほんとどうでもいいことですが
今回もまたしても ~三回目ちゃうかな・・
レモンイエローに白のパンツの女性が登場

黒川さんはどうも
女性にレモンイエローを着せたいようです ワ
~この ワ は大阪弁の ワです

ね なんだかガラ悪いカンジになりまへんか?^^