トム・ロブ・スミス
田口俊樹 訳
「チャイルド44」のひとの最新作
というので買ってきた という夫はちょっと不満気
今回はレオ・デミトフシリーズとはまったく違う展開で
読みだした私にも
最後までずっとソレやで というご進言 ^^
✾
母親の生まれたスウェーデンの農場で
引退後幸せな老後を送っている
と思っていたダニエルのもとへ 父から
母親が病気になって入院 しかもそれが精神病院で
さらにそこから脱走したという電話 その直後
私は狂っていない!という母親が
ロンドンの息子 ダニエルのもとににやって来て
事の顛末を 証拠をひろげながら話進める
という展開で 語り手 ダニエルの部分と
母親 ティルデの告白部分は段違いで示されていて
中立客観的にみようとする
ダニエル目線で 読み進む私達も
母親の告白は真実なのか狂気なのか
果たして 父親はあちら側の人なのか・・・・!?
厳寒の北欧の閉ざされた社会や
トロールなど神話の世界なども織り交ぜて
隠されていた身近な事実に驚きながら
最後は スウェーデンまで確かめに行き
ほろ苦い真実に辿りつく
✾
いやはや またしても違った切り口に
引き込まれて一気読み面白かった
映画にもなるそうです 楽しみ
夫に不評だったのは
理路整然とした母親かな それとも
最後の結末が後味悪かったのかなー
でもねそこんとこが実際にありそうな気がして
ウマいなあと・・・・
レオ・デミトフ 3部作で「エージェント6」
というのがあるようですので そちらもまた読んでみたいな
ダンナサンそのうち買って来はるかな~
ちょっと遠隔操作しとこかな ^^
おまけ
雰囲気のあるカバー表紙~装画 服部 幸平 さん
オビで隠れてたので
~パシャっと血痕みたいのがピンクというのも
シャレが効いてて捨てがたい
しかも上下が左右逆
って どうでもよいことですが気持ち悪くて
撮り直したけど
没の写真