パトリス・ルコント
桑原隆行 訳
三十歳そこそこの銀行員 ジェラルド
三人の姉と一人の兄のもとに
生まれたときから存在感薄く 両親さえも
彼の存在を忘れ去って
寄宿舎でも同じく
授業で手を挙げても目にも留まらず
店でお金を払おうにも無視され
レストランでも注文を聞きに来ない
勤め先の銀行でも然り
パーティで最後までいたのに
支店長は翌日 こられなくて残念だったね と
挙句の果てに
その特質を武器に尾行が得意というので
副業で始めた探偵業が
本業のようになって長期欠勤するも誰も気づかず
がしかし
その銀行に勤める ヴィクトーワールにだけは
どうしても存在を知らしめたく 注意を引くために なんと
英仏海狭を泳いで渡ってみようと思いつくのだが・・・・・
♪
あの パトリス・ルコント監督が小説を
というのも知らなかったのですが
”本は本、映画は映画”と割り切ってらっしゃるそうで
映画化とかは無い模様
ジョルジュ・シムノンの原作の 「仕立て屋の恋」や
「髪結いの亭主」「タンゴ」などなかなかと好きでした
最近はあまりみていないけど
そうだ「スーサイド・ショップ」みようと思って見逃したね
また 映画もみたくなりました
♪
私も存在感薄い方
声は小さく カラダも小さく 目立つの嫌だし
今も どのグループの中にあっても
地味にジミにしています
だから ジェラルドの気持ち よ~く解る
というわけで ”私をみて!” という叫びが
このブログなのかもしれません ヽ(^。^)ノ