トム・ロブ・スミス
田口俊樹 訳
「チャイルド 44」 の続編は
前作最後 モスクワ 殺人課に赴任のレオ・ドミドフ
冒頭は その彼の7年前の 国家保安局での初仕事に遡る
若く国家に何の疑問も持たず潜入捜査
司祭ラーザリと その妻アニーシャヘノ裏切り とも思わず
~つかみ OK ^^
そういう布石があって 7年後の
フルシチョフのスターリン批判により体制はかわり
投獄されていた者たちの釈放
かつての捜査官や密告者への脅迫や報復に脅えながら
養女にしたゾーヤに手を焼きその行動に怯える
という上巻 スピーディーに展開
下巻では
その ゾーヤやエルサ妻のライーサ
愛する家族を護るため 過酷な収容所 グラーグ57に潜入
かつて自ら投獄した司祭を 奮還 するも
待っていたのは裏切りだった・・・・・・・
✾
収容所にたどり着くまでの船でひと波乱
レオが受ける 収容所での報復の拷問に
もうこれ以上はムリというすれすれのところで
解放というタイミング
などなど ヒヤヒヤドキドキ 冒険活劇
その後のハンガリー動乱のブタペストへ と
ほんとに今どきのサスペンス映画をみてるよう
それでいて詩的な風景描写や微妙な心の揺れ細やかで
フラエラやゾーヤとマリシュという新たな人物造型と
これまた期待裏切らない展開でした
三作目も楽しみ ♪