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トム・ロブ・スミス
田口俊樹 訳


1953年 スターリン体制下のソ連
国家保安省の敏腕捜査官レオ・デミトフ

あるスパイ容疑者を拘束し取り調べるが
かねがね彼に敵愾心を抱いていた
副官ワシーリーの計略にはまり

妻ライーサにスパイ容疑をかけられ調査否定のため
ともどもに田舎の民警へと追放される

そこで遭遇した子どもの惨殺体は
かつてモスクワで事故として取り扱われ
その説得にあたった知人の少年の遺体に
施されたことが酷似していた


ソ連に実在した大量殺人に着想を得て
とありますように

上巻で 冒頭に少し
その連続殺人の下敷きになる出来事が語られるだけで
~そこは とりあえず 置いといて^^


近隣の人はおろか 夫婦 親戚 親兄弟の
告発で疑心暗鬼に陥る生活

その恐怖政治の過酷な様に驚愕しながら
読み進むことになり 眼をそむけたくなるようなこと多いのだけど
でもぐいぐいと引き込まれる


下巻では一転 読む速度も2倍速^^

国家から 不要と断じられたものたち
知的障害者 窃盗犯 などに押しつけられ逮捕処刑解決
~というのは 事件は起こってはならないから

そんな国家の 体制に抗いながら
一度は壊れた妻との関係を修復 信頼を取り戻しながら
事件解決にたどりつくのだが
そこには衝撃に真実が!!!用意されていたり

映画の画面が浮かぶスピーディでスリリングな展開

と思ったら筆者は”映画やテレビドラマの脚本を手掛ている”
とあり なるほど イギリス人というのも納得 
実際より過去に設定といえ 
なかなかここまでは書けないのでは


1979年ロンドン生まれという若さで 
これが 処女小説で数々の賞を ☆彡
次の作品も もう出ているようです 


     ♪


これ 映画をみたいなと思っていたけど 
~トム・ハーディ ゲイリー・オールドマンというキャスト
やってるのが一か所で行きにくいところでしかも
いつの間にか遅い時間のみになっていて
見送ってたところに 夫が本を 
 
先に読んでいた夫が
映画は見ない方が・・・悲惨やし残酷やし
とのたまっていたけれど読んでみると
やっぱり観たくなってしまった 

だってトム・ハーディ
マッドマックス 格好良かったもんね~(*^。^*)