ボリス・アクーニン
沼野恭子=訳
1876年 モスクワ市内の公園で
ロシアンルーレットにより ピストル自殺を遂げた青年は
モスクワの大学生で 資産家の息子
事件の捜査にあたったのは
若き刑事エラスト・ファンドーリン
周辺捜査に浮かんだのは
アマリヤという絶世の美女と そのとりまき
そのなかの一人アフティルツェフから
情報を引き出したものの彼は殺されてしまう
肝臓を一突きにした白目の男は
”アザゼル” とつぶやいて・・・・・・
♪
世紀末ロシアを舞台に
巨大な陰謀に立ち向かう
歴史探偵小説 とありますが
冒険活劇 と言った方がよいのでは
というくらい痛快で ユーモラス
なんだかTINTINの冒険を思ってしまう♪
作者 ボリス・アクーニン
~グリゴーリイ・チハルチシヴィリは
幅広い文芸評論で知られ
日本文学の翻訳や監修 日本に留学の経験もあり
「作家と自殺」という研究書を
そのときの気分転換に推理小説を
アクーニンというペンネームで発表ことです
~これは日本語の 悪人からきてるそう^^
19世紀後半のロシアを舞台というのも
トルストイ ドストエフスキー との同時代性が
強く意識されて さまざまな形で取りこまれているそうで
”ドストエフスキーの「悪霊」は読んだかな”というセリフや
アマリヤとその取り巻きのシーンは
トゥルゲーネフの「初恋」にあるようで♪
シリーズ一作目のこの作品は 非合法活動小説
二作目 「トルコの捨て駒」は スパイ小説
三作目 「レビヤタン」は 密室小説
四作目 「アキレスの死」は 殺人小説
だそうで そのスタイルの違いや シリーズにともない
主人公が成長していく過程も楽しめるというです
翻訳 沼野恭子さん というので読んでみましたが
ほんま 大きな”拾いもの”でした♪
「ソーネチカ」も
http://ameblo.jp/naoko-depp/entry-11554091447.html
トゥルゲーネフの「初恋」の新訳も
http://ameblo.jp/naoko-depp/entry-11986064609.html
この方でした(*^。^*)
おまけ
サンクトペテルブルグの旅行記
懐かしく読み返したりしました(^^♪
http://ameblo.jp/naoko-depp/entry-11543180186.html
またどこか 行きたいな~