約4年前
おたんこの働く放射線科で
日本人患者さんと出会いました。
彼女は長年癌と戦い
日本では治療はもうないとさじを投げられ
旦那さんの出身のメルボルンに来て
ホスピスを探し
安らかな最期を迎えようとしていました。
メルボルンでももちろん治療はないと
言われていたそうなのですが
世界的に有名な外科医が
おたんこの働く病院にいると聞き
旦那さんと一日でも長く生きたいという
強い想いから手術を受けました。
手術後に放射線科に来た彼女は
体調も悪いし
気持ちも追い詰められていたし
以前に放射線科で嫌な思いをした経験から
とてもナーバスでした。
そんな時に担当したのがおたんこと
イケメンな下半身暴れん坊ゴマ塩頭。
彼の話はコチラ
日本人ナースが担当と知って
安堵の涙を流した患者さんと
雰囲気を和らげようと
カタコトの日本語を話すゴマ塩頭。
無事に処置を終えたときの彼女の笑顔は
今でも忘れられません。
その後もおたんこは病室を時々訪れ
しばらくして彼女は退院しました。
あれから4年。
痛みや治療の後遺症に苦しみながらも
ようやく元気を取り戻しつつある彼女に
メルボルンで再会を果たしました。
街合わせ場所に歩いて来た彼女を見て
涙が止まりませんでした。
キラキラした笑顔を見る度
何度も何度もウルウルしました。
そして二人のデートが始まったのです。
つづく
