これ以上言ってもらちが明かないと思いました。
それにまさか夫が私を裏切るわけはないと信じたい気持ちもありました。
丸めこまれてしまった形にはなりましたが、
せっかく夫の還暦の記念にと、我が家の家計としては
めいっぱい奮発したハワイ旅行だったのに、
あんなメールのせいでけちをつけられたという思いと、
スマホをがんとして見せない夫への不信感から
悲しくて悔しくて涙があふれて一晩中眠れませんでした。
夫は隣でいびきをかいて寝ていました。
夜が明けるころ、
「今回は信じるけど、こういう悲しいをさせられるのはもう二度といやだからね。」
と涙ながらに訴えると、
「悲しい思いをさせてすまなかった。」
と夫も涙ぐんであやまったのです。
しかし内心は
『ばれなくてよっかた。うまくいった。』
と思ったにちがいないです。
涙もほっとしたからつい出てしまっただけかもしれません。
この後は仲直りをしてハワイ旅行を楽しんで帰りました。
が、今となってはこの旅行の何もかもが
吐き気をもよおすほど嫌な思い出になりました。
私は騙されていたのですから。
できるものなら記憶をすべて消し去りたい。
もしこのとき不倫を暴くことができていたら、旅行はめちゃくちゃになったでしょうが、ここまで悲惨な結果にはなっていなかっただろうと思うと悔しいです。
その理由はまたおいおい書きますね。
さてそれからまた1年、水面下で女性との不倫は続き今に至ります。