ネットニュースで
フジコヘミングさんが亡くなられたことを知りました。
20年以上前になりますが、フジコさんのことを
テレビのドキュメンタリー番組で知り、
その魅力に刺激をうけて、当時まだ小さかった娘を主人に任せて
コンサートに行かせてもらいました。
生で聴く「ラ カンパネラ」の圧倒的な重厚感は
魂が揺さぶられ、なみだが溢れ出しました。
その頃は世の中をちょっと斜に構えてみている感じがしましたが、
年を重ねるごとに柔らかさ、優しさが全面に出て来られた感じがしていました。

今年もまだコンサートの予定がおありだったようで、
最後まで社会貢献をされようとしていた姿がうかがえます。
ピアノも素晴らしいですが、絵も、そして刺繍などもなかなかの腕前で、独創的な衣装はまさにクリエイティブ!
「人になんて思われたってヘイキ!自分が楽しければ良いんじゃない?」というニュアンスの言葉も印象的でした。

スウェーデン人のお父様に捨てられたという思い、
「母は私が可愛くなかったのよ」という誤解、
聴覚を失い、ピアニストとしての道が断たれた絶望感もありながら、
とことんピアノと向き合い表現することを諦めなかったフジコさん。
晩年になって全てを赦すことで生まれた自他への信頼。
愛を素直に表現され、人類愛(動物植物全て)に目覚めていらっしゃる様子もドキュメンタリー映画で拝見しました。
それが社会貢献につながっていった。

フジコさん、
ありがとうございました。
ご冥福を願っております。

#フジコヘミング
#ソウルカラー