人間の死に際 | スキルス性胃ガンになったおかん~抗がん剤はしてまへん!~

スキルス性胃ガンになったおかん~抗がん剤はしてまへん!~

2015年3月20日。
おかんが胃ガンの告知を受けました。
娘の視点で綴るブログです。


※完全なる独り言です。






おかんが亡くなってから


たまに泣いたり、叫んだりしている私ですが…




いつも心にあるのは





寂しい


つまらん


おもんない






そう…



おかんがおらんと



寂しい・つまらん・おもんないのです







おかんが亡くなったと言う事実は

きちんと受け止め、受け入れてます






そもそも、ガンがわかった時点から

おかんと私の目指すゴールは


『死』でした。



決して生きるのを諦めてるわけでもなく


ガンになった事実を悲観しているわけでもなく



とにかく

最期の最期まで

おかんはおかんらしくいて欲しい





その為にはどうするべきか

そればかり考えていた日々でした





勿論、何度も気持ちがブレました





私がおかんを支えなくてはいけないのに



何度もおかんに喝を入れられました








『奇跡』

を望んだ事は、一度もありませんでした





何度も言いますが

おかんは早く死にたがってたとか

そーゆー事ではないですよ






『向こう50年は
人間はガンに勝たれへんやろな
万人のガンに効く薬なんてないわ』


これは、あくまでもおかんの持論ですので


正しいとか間違ってるとか言う判断は
しないで下さい









『人間最期は
枯れるように死んでいくねんて』(byおかん。)




おかんが亡くなる1週間前


これがおかんのゆーてた

“枯れていく”ということなんやろか

とおかんを見ながら何度も思いました







人間の体が死に向かって準備をしている




昨日まで普通に出来ていた事が

全く出来なくなる








私も、自分の気持ちを


『おかんの死』


へ向けていかなくてはいけない


その時、覚悟を決めました








何をどー見ても

どこまでプラス思考に考えても

今後、おかんが立ち上がって


『元気になったわ』


ってゆー事は100%有り得ない










おかんは死ぬ




近いうちに確実に死ぬ






先生に、みなまで言われなくとも




ずーっとおかんを見続けてきた
私にはわかる








その期間が精神的に一番キツかったけど


一番成長出来た日々だった気がします








生きるとは


死ぬとは



と言う事を


おかんは、自分の身体をもって

私に教えてくれました









決して目を背ける事は出来ない




『死』とは

誰にでも平等に訪れるもの







生まれたら、あとは死ぬだけ





その人の生き様が、その人の死に様







おかんの死に際を

自分の心の中で

きちんと受け止められたからこそ


最期の最期まで

おかんはおかんらしく

私は私らしく

お別れする事が出来たのだと思います






あの時、あの瞬間、あの日々


私に出来る事は全てやりきりました





おかんが自分の生涯に

一片の悔いなしであったように




私も、おかんとの半年間に

一片の悔いなしです









おかんがガンになった事も

ガンで亡くなった事も

仕方がないです。




お酒呑んでましたもん

タバコ吸うてましたもん

ずーっと病院行かへんかったですもん










これからも

あれやこれや泣き言を

言ってしまうかもしれませんが

私は、限り無く前向きに生きています






何だか、突然呟きたくなったので

ダラダラ、グタグタと書いてしまいました




長い文章を読んで下さり

ありがとうございました






おかんが亡くなった後
病室を片付けていたら
テレビ台の引き出しから
メモが出てきました

字も弱々しいし
曜日も間違えているけれど
おかんからの大切な
ダイイングメッセージです(笑)


ハートの部分は私の名前です
(うっすら見えてますけど、もういいです(笑)。)