足跡姫
野田地図「足跡姫」@東京芸術劇場
その音楽、その花。
ラストの言の葉から
舞台で今まで観てきた勘三郎さんの
身体の動き、表情の、役のあれこれが溢れ出て、
劇場中に飛び出してここそこで舞っているようでした。
研辰を歌舞伎座で観たときのあの感動たるや。
生きてぇ、生きてぇというあの台詞。
わたしちょっとドヨンとしたとき、
いつも観るのは研辰DVDなのです。
エネルギーの塊のような
あれをみて、ヨシッと思う。
だからこそ、
この足跡姫のラストは
いろんな思い、
たくさんの人の思いが溢れていて、
ちょっぴり目を瞑って
劇場という空間を味わいました。
もっといきたかったひとの
もっと歌いたかった人の
もっとおどりたかったひとのことを
思うから芝居がある、と
言いますが、
まさにその通りだ、と。