ポレポレでアフリカな夜 | 宮菜穂子オフィシャルブログ「菜時記」Powered by Ameba

ポレポレでアフリカな夜

東中野にあるポレポレ坐のSpace&Cafeで。
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ドイツの国立科学研究所が、いまから60年ほど前に、
世界中であつめた映像資料。
民族学の分野から、
アフリカの音楽と芸能という枠で、
膨大なアーカイブのなかからほんの一部を公開。
そんなイベントでした。

もう、劇的に興奮してしまう。
バウレ族による、楽弓の演奏にはじまり、
カラハリ砂漠に住む、アフリカ南部最古の民族ともいわれる、
ブッシュマンのトランスダンス。
エウェ族の女性たちによる踊りは、
人体のスパイラル構造に実に適しつつも、
中心から指先に至るまで螺旋がうごめくような踊りで、
ただただ見るもの茫然歓喜。

また、映像人類学者の分藤大翼さんの作品のなかの、
声のポリフォニーと、水太鼓は、
これはもう、自然のなかからしか生まれえないものであり、
おもわず拍手をしてしまったり。

フィルムって、
撮り手の意図や意思の消えたところで、
はじめてこちらにニュートラルにつたわるような気がします。
自然と人との間があるのなら、
その間にスルリと入り込んでしまえるような、

そんな意味で、
分藤さんの映像は、
ちょっと初めての距離感で、
これから追いかけてみよう、
そう思わせられました。

いはやは、おもしろい企画。