授業 | 宮菜穂子オフィシャルブログ「菜時記」Powered by Ameba

授業

昨日は、上智大学の外国語学部なかの科目、
「演劇入門」という講義枠のなかの講師のひとりとして、
お話をしてきました。

このお話をいただいたときは、
なぜゆえに、わたし?とかなり腰が引けておりましたが、
じっさいに、教室にいってみると、
それはそれは、楽しい時間でありました。

この科目の担当である英語学科の東郷先生の、
あたたかいお人柄とツッコミとに助けてもらいました。

イスパニア語学科でお世話になった先生方もいらしてくださり。
不出来な学生としては赤面するばかり。
でも嬉しくて、パチリ。
$宮菜穂子オフィシャルブログ「菜時記」Powered by Ameba

まだまだ、いまだ、まだまだ、
と思うばかりの稽古や本番の日々のなかで、
ふと、初めてふりかえってみると、
もう、10年もこの仕事を続けているのだということに、
時の流れを感じます。
でもまだ10年。

10年前は教室に座って辞書と格闘し、
クラスメイトに助けられ、なんとか学生をしていたのです。

この講座の堂々たる講師陣のなかで、
私が語れることは少ないけれど、
卒業生として、
演劇というものを、
今の学生と分かち合えることは少しはあるような気がして、
お喋りをしてみました。

英語、仏語、独語、ロシア語、ポルトガル語、イスパニア語、
それぞれを学ぶ学生を前にしていると、、、


外国の戯曲、古典から現代のものまで、
まだまだ私たちの目にふれていないものがたくさんある。
翻訳劇のおおいなかで、どんどん新しい戯曲を発掘し、
どんどんわれわれの言葉にしてっいってほしい、
舞台に出る側の人間ではあるけれど、
なんだかそう思った時間でした。
もっともっと日本語で書かれた戯曲が、
日本語で上演されてゆくことはもちろん必須ですが。

戯曲のうしろがわにある、
その国の歴史、文化、生活、すべてを加味して、
われわれの言葉にして、
演劇を通してその国をわかち、
そして人間の普遍的なものをみつけていくこと、
そんな作業がもっともっとおこなわれたら素敵だなぁと。
そして、わたしもその一端をになえるように努力をしなければ、
と心新たにしたのであります。

先日まで「端からの眺め」で一緒だった、
そしてその前にはtptの「血の婚礼」でご一緒した、
斉藤直樹氏(わたしはナオキングと呼んでいます)は、
英語学科の卒業生で、
本当にマルコのまなざしで授業に遊びに来てくださいました。
$宮菜穂子オフィシャルブログ「菜時記」Powered by Ameba-__.JPG
(真ん中のチラシは直樹さんの次回出演作)

いろいろな意味での先輩であるナオキング、
わたしはその発想の面白さと豊かさにいつも驚かされます。
これも、パチリ。

いろいろな出会いの日でした。