キネマの天地 | 宮菜穂子オフィシャルブログ「菜時記」Powered by Ameba

キネマの天地

キネマの天地@紀伊国屋サザンシアター
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映画のキネマの天地とは違うんです。
作家井上ひさしさんが、
演劇とは?を最大限につめこんだ推理喜劇。

演技とは、役者とはという問いへの、
作家の思いがふんだんにこめられた作品。

泣いて笑って驚かされてみごとに騙される。
こんな娯楽の要素満載のこの作品。
そこでおわりではく、
やっぱり観終わった後に、
コスンと何か音を残す。
考える種を残す。

人間て、おもしろいね。
おもしろいって何かね、
なんで、芝居なんてものがあるのかね、
と。

女優が女優を演じるというこの芝居、
そして木場さんがもう見事な七変化をするこの芝居。
やはり何もない空間に、感動はつまっていました。
言葉と言葉のあいだにのこされたもの、
そこにすべてがつまってました。

サンドイッチのパンが言葉としたら、
その間にはさまっている、
具の加減が絶妙な美味しさと風味をもってやってくる。
ときにマスタードがきき、
とにき蜂蜜だけ、
ときに肉汁たっぷり。

もう一度みたいぞ。