なんの啓示だシアターガイド | 宮菜穂子オフィシャルブログ「菜時記」Powered by Ameba

なんの啓示だシアターガイド

大工さんがきて、工事のいちにちでした。
あけっぱなしの玄関から、ひっきりなしに大工さん、塗装屋さん。
東京程度のこきざみな余震でも、
14階は、そして無造作に高く積まれた本たちは、
扉をはげしくつついていたようで。

次の舞台は晩夏からお稽古ゆえ、
このような毎日ゆえ、
ひとまず昔のものは死角に押しこんだ演劇関係の本たち。
しばらく忘れていた毎日なのに、
天袋の上から、どぉぉぉぉっと↓
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シアターガイドっていう演劇情報誌です。
92年創刊。

取っておいてたのですね、
ぐぉぉぉっと押し崩れてきました。
太ももの上くらいまで、
19年間のシアターガイドに埋もれました。
月刊誌だから、その数およそ200冊強。
創刊当時は、左びらきのごく薄い冊子。

なけなしのお小遣いでかって毎日持ち歩いてました。
自分が出演したパンフや資料はポイポイしてしまうのに、
これは捨てられないんですね。

でもそのかさばる存在をわすれていた。
憧れの舞台の世界とのゆいいつの接点、
鍵だと思って読んでいた時の、ワクワクした気持ちを、
ちょっぴりわすれていた。

いや、かなり忘れていた。
タイトルや、写真や、記事、それにどう思ったのか、
どんな期待を抱いていたか、
あんな薄い冊子なのに、何千という風船が詰まっている、
そう信じてやまなかった、
そんなことを思い出したのでした。

太ももまでシアターガイドに埋まった日。
以上。