私と宝塚とアンナ | 宮菜穂子オフィシャルブログ「菜時記」Powered by Ameba

私と宝塚とアンナ

観に来た友達から驚き発言。
「いやぁ、あさこさん(瀬奈さん)のお茶会一緒に行ったのがなつかしいよ」と。
?!?!

お茶会というのは、宝塚の方が、ファンの人と交流する会のことです。
決してお茶を飲み飲み、ということではなく。

あさこさんファンの友人に連れられて、
確かに参加したことがありました。
テーブルごと?の写真も撮ってありました。

高校生の頃、宝塚を熱心に観ていた時期がありました。
これ初告白。
日比谷シャンテの前に正座して、
大きな看板、眺めてました。
今はなき1100円の三階席に日参してました。
入り待ち、学校、ダンス、塾、出待ちの平日。
入り待ち、塾、観劇、ダンス、出待ちのの休日。

大学受験日に観たい公演がかぶってしまうかもと、
なんとか年内に指定校推薦をと、やっきになった日々。

初めて宝塚を知ったのは、
「忠臣蔵」のビデオをみたとき。
あの赤穂浪士が歌っとる!と驚いたのでした。
そして、浅野内匠頭の美しさに、ポッと。

初めて観た宝塚は、
「雪之丞変化」。
和物の後に、♫サジタリウースと始まる、
レビューがついていたことにもびっくり。
それまで、沢山見てきた舞台とは全く異なる世界観にとにかくびっくり。

友人に宝塚好きな子がいて、
昔のビデオを借りて、大浦みずきさんにボボッ。
文化祭でそっくり振りをお借りしたこともありました。

と、今、思い出し始めました。
すっかり忘れていたのです。
あの熱心な時代のこと。

きっかけは浅野内匠頭(一路さん)だったこと、
お茶会なるものに参加したこと(瀬奈さん)。

今、お二人のアンナと舞台でご一緒してるなんて。
どうにもつながらなかったのです。
浅野内匠頭やトートはその人として、アンナはアンナとしてみてました。
♫ザダンディーとしなやかに踊ってたあさこさんと、アンナのあさこさん。

不思議なものです。

向こう側の人から、
憧れの人へ、
憧れの人から、
カンパニーへ。

憧れの世界から、
現実の世界へ。

現実の世界は、時としてフツウになってしまう。
フツウは前へ前へと続く物で、
ムカシ積み上げた目に見えないものは更新されていくけれど、
更新は塗り替えることではなく、
見つめなおして、その上に立って行くことで。

思いは重い想いでもあるということで。

世の中ではちっちゃこい演劇、
史上では人のルーツな演劇、
恐らく私にはでっかい演劇、
その中でちっちゃこい婦女子は何になるのか。

友人、記憶を刺激してくれてありがとう。