地震で | 宮菜穂子オフィシャルブログ「菜時記」Powered by Ameba

地震で

泉鏡花中は何だか外国物や長編物は読みたくなくて。
終わったとたんに長たらしいものが懐かしく。
それでも古本屋で手にしたのは長谷川伸の全集。
股旅新八景は、小編集なのに。

気づいたら枕元にはこんなものたち。
どれも初版の大切素敵な装丁コレクションだったのに、
涎や茶染みでパチリできず。
amazonからデザイン違いのパチリを拝借。


台所のおと (講談社文庫)/幸田 文



木 (新潮文庫)/幸田 文

他にもたくさん、書いてらっしゃいます。
ぜひぜひ。

おいしい人間 (文春文庫)/高峰 秀子

なんとも絶妙な文章で、すいすいと心に浸透。
頭が忙しい時にちょいと読みたくなります。

辻静雄コレクション〈1〉フランス料理の手帖・舌の世界史 (ちくま文庫)/辻 静雄

これは、ボロボロの文庫が何冊も本棚にあります。
どんなに読み返したか。

中国傑物伝 (中公文庫)/陳 舜臣

これは、歴史に弱い私の逃げ場。
中国史にいつか真っ向から向かわねば。

樹木図鑑―葉・実・樹皮で確実にわかる (実用BEST BOOKS)/鈴木 庸夫

樹木の他にも、草木、花、食物。
平面の図鑑を眺めたところで、
実際の樹を前には思い出せないし、意味がない。
けれども楽しい、図鑑です。

ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら (岩波文庫)/著者不明

これは、大好きなはしたない本。
中世に思いを馳せるのは、
何も絵画や難しい文章からだけではなく。

ビゴーが見た明治ニッポン (講談社学術文庫)/清水 勲

これも、なんだか面白い。
昔から大好きな一冊。

明治の音―西洋人が聴いた近代日本 (中公新書)/内藤 高

なかなかに。


最後のコレは、蕗谷虹児の詩集。
自転車旅行で新発田に寄った際、ふと入った記念館。
それがこの蕗谷虹児という大正の詩人画家との出会い。
何だか面映い、メロウな絵に、夢二よりも惹かれるのです。

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ごちゃごちゃの枕本は、先ほどの地震で落ちてきた一部のモノたち。
掘り出せ入れ替え作業は、まだまだ続くのでありました・・・。

でも、私にとってはこの二ヶ月の間、
ふと手にとってサッと気分転換のできるモノたちでした。
ご興味あればぜひ。