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IN THE HEIGHTS

『イン・ザ・ハイツ』@東京国際フォーラムC

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千秋楽に駆け込みセーフ。
大型のミュージカルは、好奇心をお財布が縛るから。

見てよかった!
2008年のトニー賞受賞作品。
舞台はワシントン・ハイツ。
NYCのハーレムの北にある、ヒスパニック系の多く住む地域。
様々な種類のラテン系のリズム、ラップ調で語ってゆく主人公、
ヒップホップとコンテンポラリーの融合のようなダンス。
そこに、現代的なリズム、古典的なリズムが合わさって。
たくさんのスペイン語がフツウに台詞にちりばめられ。

お話自体は、よくある、といっては何だけれど、
よくあるストーリー。
でも、これが大いに支持されたのは、それだけ、
ラテン系の人口がアメリカに多いからなのだなぁ、と改めて実感。

とっても楽しんだのは、
開演アナウンスのスペイン語版。
そして、本当にうまい具合に作品にちりばめられていたスペイン語。
アメリカの中のヒスパニックの比率をみるようで。

あとは、アンサンブルとしての動き。
迫力のあるダンスは、ユニゾンはほとんどなく、
サルサ、メレンゲ、ブレイクダンス、コンテ、ちりばめられ。
それが、絶妙に同じトーンでくるまれる。
だからこそ、場面ごとに不思議なトーンが生まれるのだなぁと。

あ、パンフレットのマンハッタンMAPの記事が
とってもわかりやすく、面白く、有難く。

招聘の舞台は高いぞ、
と思ってはいても。
こうして悩みに悩んで、
時間とお財布の許可を得て観にいくと、
代えがたいものを得てしまう。

自分が移動する旅、
世界が移動する観劇、
どちらも形に残らず、記憶を刺激し、出会いを深め。