本番を見て | 宮菜穂子オフィシャルブログ「菜時記」Powered by Ameba

本番を見て

今日の夜の部はスィングの鴨志田かもしーと交代して、
舞台を観劇。
青山航士くんは仙名くんと交代なので、
二人並んで観劇。
共演者と、自分達が出演している舞台を観劇だなんて、
不思議な感じ。ワクワクです。

こういう形で本番を見るのは、
2年前の初演も含めて4回目。
今までは、自分がはいっているパートがどういうパーツになっているか、
他の人たちはどういう風に動き、作り上げているのか、
血眼になって追ってました。

稽古場では見ることのできない、
本番中でも見ることのできない場面を、
衣装、セット、音楽全てが合わさった状態を、
なるほどぉ、と驚嘆しつつ追ってみたり。

そう追うばかり。

けれども今日は追うことから解き離れて、
すっかり物語を楽しんでしまって。

一冊の台本、CHICAGOという戯曲が、
一冊の分厚い楽譜、CHICAGOの楽曲が、
こういう形で立体化されているのか、ということに。

稽古場で過ごした時間、
作り上げてきた時間、
舞台両端の椅子から、舞台袖から見ていた時間、
それがこんなにも煌きな形になっているのか、ということに。

シンプルゆえに、知れば知るほどおくが深い作品と痛感。
裸気味の衣装にはちゃんと意味があるのだ、と痛感。
赤裸々に語り、生きるからこそのあの格好。
隠して語らずならばフロックコートを羽織ればいいのさ。
それを噛み締め噛み締め。

カンパニーの一員として、過ごすことのできる、
残り少ない限られた時間に思いを馳せつつ、
おやすみなさい、
NOWADAYS。