富士見町アパートメント | 宮菜穂子オフィシャルブログ「菜時記」Powered by Ameba

富士見町アパートメント

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『富士見町アパートメント』 Bプロ@座・高円寺1



菜時記


ひゃぁ、面白かった!

至福の二本立て。

14日までだけれど、必見っす。

私が見た2本は、以下のもの。

・「リバウンド」作・鄭義信

ふくよかな3人の女優が演じる、お話。

・「ポン助先生」作・マキノノゾミ

若い漫画家と、人格破綻な熟年漫画家と、編集者のお話。



座・高円寺という劇場空間、

そして、

富士見町アパートメントという場所を舞台に、

4人の作家が書き下ろした作品を、

鈴木裕美さんがそれぞれに演出し、

2本ずつ、Aプロ、Bプロという形で、

日替わりで上演するという試み。



ギュギュッと1時間に詰めこまれた、

様々な人生、喜怒哀楽、その他のえもいわれぬ瞬間たち、

腹のよじれるほど笑い、ホロリとし・・・

翌朝起きても、ドスンでなくストンと何かが残っている、

そんな作品達。


芝居を見た夜は、スカッとして、

翌日はその残り香が身体にまとわっている、

残り香の中には、希望と宿題、みたいな。

本当に後味のよい作品達。

Aプロも見たかったなぁ。



ふくよかな3人の女優さんたちは、

(平田敦子さん、池谷のぶえさん、星野園美さん)

そこに揃って居てくれるだけで、とてつもなく強いものがあり。
声が素敵で。歌はもちろんだけれど、普段の声が。

声はやはり、人が表われる。


人格破綻者な漫画家の山路さん。

あたしゃ、心の底から、ファンです。



年季の入ったアパートにさす夕陽が、

とても心に残ります。

蝉の鳴き声、車の音。

まるで自然にそこにあるもののようで。


劇場って、すごいなぁ。