「サラの鍵」 | naokoの日記

naokoの日記

::日々の暮らし::本と映画とアンティークと音楽と…

image

タチアナ・ド・ロネ
高見 浩 訳

”ナチスが目前に迫るなか、少女は
弟を納戸に隠し、鍵をかけた。
パリで平穏に暮らす女性記者のジュリアと、
60年前に収容所へ連行された10歳のサラ。
古い小さなアパルトマンで、二人の運命の糸が結ばれる。”

~本書カバー表紙より

1942年 ナチス占領下のパリ
13000人以上のユダヤ人を一斉検挙その後
アウシュビッツへという事実に基づく

その”ヴェルデイヴ”60周年の記念行事記事のための取材をするジュリア
パリに暮らして25年経っても”アメリケーネ”と呼ばれながらも
女の子をもうけ夫ベルトランとその家族のなかで
フランスの汚点ともいわれタブー視されていたこのことに
のめり込んでいったのは サラという少女の存在だった

前半はそのサラが遭遇したであろう軌跡を辿る部分と
この取材に良い顔をしない夫その家族や友人など
周辺の人々を巻き込みながら
ジュリアが抱える問題に向き合う という部分と交互に

後半は つき動かされるように
その信念であらゆるひとを巻き込みながら
アメリカ そしてイタリアと渡り・・・・・ジュリアの人生も変えていく

人間の本質に迫るなかなかと重い題材なれど
鮮やかといえる手法と展開で読み易く なにより
その 不屈のジャーナリスト魂に心を動かされました

これ去年だったかな映画は
クリスティン・スコット・トーマスだったので
みようかなと思っていたのですが
良いのはわかっていても 
ひとりではなぁ一緒にいくひといないかな~
とか思っているうちに終わってしまった 

いつも困難は避けて通りたいnaokoです(-_-;)が
とりあえず今日の仕事に立ち向かってまいります

しかもまた雨やし~ぐふっ(+o+)
今読んでるヤツの  ↑  影響です