「すべては消えゆくのだから」 | naokoの日記

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ローランス・タルデュー
赤星絵里 訳


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表紙の写真 凍てつく冬の風景に心惹かれました☆彡

写真 Cloud Nine productinos/zefa/Corbis とあります


かつての妻 ジュヌヴィエーヴから
”私はもうすぐ死ぬの、会いに来て、もう一度だけ”
という手紙を受け取ったヴァンサンは

車に飛び乗り 猛スピードで高速を駆ける
脳裏に次々と想い出がよみがえる

二人の出会いの頃 そして 一人娘クララのことを・・・・

失踪のクララ 未だ未解決の事件に引き裂かれたふたり
に こないだ読んだ

ルース・レンデルの「もはや死は存在しない」が・・


突然の子どもの喪失 打ちひしがれる母親
そして 今回 父親も自己を破たんする


子を おもう親心 ☆彡ですね~
ついこないだ母親になった
我が娘をみてるとつくづくそう思います

でも それを機点に 夫婦愛が漂うところが
やっぱりフランス^^
”号泣必須。フランスで話題の恋愛小説”と(p_-)


ヴァンサンとともに高速のスピードに乗って
ジュヌヴィエーヴの日記でしみじみと 回想

しながらラストまで一気に読ませる
短くも濃密な愛の物語でした

最後の高揚シーン ヴァンサンが乞われて本を読む
ヴェルレーヌの”黎明がひろがり”が 
あまりにも心情に添うていて もしかしたら作者は
この詩に触発されてこの物語をつむいだのでは( 一一)・・・
とか思ったのでした