ロング・グッドバイの感想 | naokoの日記

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レイモンド・チャンドラー 著
村上春樹 訳

読みましたよ~♪

数ページ目に… 出ました ギムレット
(注文する声は 私の頭の中ではなぜか若山弦蔵さん)
セリフの一つひとつが楽しみで
人物や情景描写がまた こたえられない
ミステリだから犯人が誰かも一応 気がかりではあるけれど
それより 何より
フィリップ・マーロウその人に
バッサバッサ切り捨てられ~る人 物 組織そして世界

「犯罪に満ちた世の中で…中略
退屈し、孤独や恐怖で自暴自棄になり、怒り、残酷になり、…中略
都会なんてどこも同じようなものだ。」
読んでる時に 秋葉原の事件が…
時も場所も超えて あてはまる…
そのあとの記述が又言い得てるから読んでね
引用したいセンテンスだらけできりがないし
あとがきにありましたが 「偉大なる寄り道」愉しみました

もっと早く買って読めば良かった(はい図書館でかりました^^;)
書店で 私の購買欲を殺いだ表紙の色合い
チップ・キッドという有名なグラフィック・デザイナーで
1940年代の古いペーパーバックの表紙をアレンジしたもの とか
そういわれると 読後には なんだかピッタリに思える
「長いお別れ」ロマンチックなタイトルで好きだったから表紙は違うイメージだったの
あと マーロウが若く感じる…って
ワタシが年取っただけだった(>_<)