ライ麦畑でつかまえて | 現在と未来の狭間

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文芸と自転車、それに映画や家族のこと、ときどき人工透析のことを書きます。

まだ、書くことに対する気持ちが弱い。でも、その分、読もうとする気持ちが強いみたいで、今日は透析が始まってからは、JDサリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』を読んでいる。透析中でもわりかし意識がしっかりしていて眠くはならない。活字を追うことに集中しているようだ。

主人公は自意識過剰のモンスターみたいな性格で、読み進むに連れて主人公のあらゆる感情の言葉が、自分の気持ちに雪崩のように流れ込んでくる。今の自分には実にいい刺激だ。自分も、彼と同じ高校生くらいの時は、自意識はかなり持て余した。この本の主人公はあまり自意識に翻弄されているとは思っていないみたい。なんだろう、果てしなく妄想の世界が続いているという感じ。

いいんじゃないか、今週はちょっとこの世界に浸ってみよう。読み終わる頃には、いい感じに頭の軸がズレて書きたいこともいっぱい出てきそうな気がする。