白の反対が黒ではないことを、私は知っている

人は変わっていくものだと、誰かが正当化した
消えていった自分を惜しみもせずに
人は忘れてしまうものだと、誰かが蓋をした
消えていった愛を振り返りもせずに

自分がまた、また入れ換わり、それでいながら常にそれが自分だと言う
自分はどこにいるのかと、問いかけもせずに

今日全てだと思ったものは、明日になれば私を裏切り
今日親しみを持てたものは、明日になれば私を拒絶するだろう
変わるくらいなら、存在しなければ良かったのに

白の反対には何も無いことを、私は知っているから
全てに反抗し、文句を言う
他人を否定することこそが、生きてる証だった

何もできないのに全てをつかもうとした
何も持っていないのに全てを守ろうとした

私の心は、まるで錆びた鉄のようであった
かたいくせをして、触ればもろく崩れていった
私の心は、醜く蝕まれた心ではなかったか

それでも、私は優しくありたかった
あなたを幸せにできるなら、自分の全てをこわすことができた
それが愛であったのか、怯えであったのか、今は分からない
全てをつかもうとして、全てを守ろうとして、全てを落としてしまったから

全てのために自分をささげ、そして無くしていく
自分をこわすことこそが、生きてる証だった