子供向けの金融教育のシナリオを書いてみた。
「パパの贈り物」
少年「ある日僕は父親からライオンの顔が描いてある卵をもらった」
マトリョーシカである。
パパ「卵の中も見てごらん」
少年は卵を開ける。
すると中から同じ絵が描いてある卵が出てきた。
パパ「その卵の中も見てごらん」
少年が卵を開けると、中からまた卵。
少年「まさか」
少年はさらに卵を開ける。
中から卵。
そしてその卵の中からまた卵。
最後はちいさな卵が出てきた。
パパ「それはマトリョーシカと言うんだ」
少年「マトリョーシカ？」
パパ「今お前の貯金がこの大きな卵だとする」
パパは一番大きな卵を手にとる。
パパ「この卵をどこかに預けたとしよう」
少年「どこ？郵便局」
パパ「パパならアメリカの株にかえるかな」
少年「日本のお金をアメリカに預けるの？」
パパ「その通り」
少年「日本の郵便局じゃダメなの？」
パパ「アメリカの方がお得なんだよ」
少年「どういうこと？」
パパ「アメリカに預けると、そのお礼にアメリカから１年に１回お礼がもらえるんだ」
パパは一番小さな卵を手にとる。
パパ「一年目のお礼のちっちゃな卵」
パパは大きな卵と小さな卵を並べる。
パパ「アメリカに預けるとこうなるんだよ」
少年「ちっちゃいけど、少し増えたね」
パパ「二年目はこの二つの卵にお礼がくるんだ」
パパは二番目に小さな卵を手にとる。
パパは小さい卵と入れ替える。
少年「卵が大きくなったね」
パパ「さらに三年目もこのもう一つの卵を預けるんだ」
少年「来年はまた大きくなりそうだね」
パパ「その通り」
パパは三番目に小さな卵を手にとる」
少年「どんどん卵が大きくなるね」
パパ「それを複利って呼ぶんだよ」
少年「複利？」
パパ「複利は年を重ねるほどに大きくなるんだ」
そう言ってパパは卵を全部並べた。
そして小さな卵を次々に大きな卵の中に入れると一つの卵になった。
パパはもう一つ、マトリョーシカを取り出した。
パパ「一つだったマトリョーシカが二つになった」
少年「分かったよ、パパ、次の年には二つの大きな卵にお礼がつくんだね」
パパ「そう、これが複利さ」
おしまい
○ 「子供向け金融教育」のアイデアを考えるにあたって。
小学生の頃、友達の家に「人生ゲーム」があった。
それが楽しくて友達の家に遊びに行ったモノである。
とにかく「人生ゲーム」がやりたくて、たまにやるのが楽しみだった。
しかし友達はいつも遊んでいたせいか、飽きがきたらしく、しばらくするとやることはなくなった。
それ以来「人生ゲーム」はしてないのだが、子供心にもっとやりたかった。
大人になってからも一回もしてないのに、なんとなく覚えてる。
ドルを使ったり、約束手形があったり、結婚したり、給料日があったり、とても子供からすると現実離れなゲーム。
大人からすると、難しい内容で子供には楽しめないんじゃ無いかと考えそうなゲームである。
しかし小学生の頃、人生ゲームがしたくて、自分ですごろくをつくっては一人遊びをしていた。
自分制のすごろくは１０日もすると飽きるので、何度も作り替えては、毎日のようにサイコロをころがして遊んだものである。
○ 「子供向け教材に関する個人的意見」
大人が考えるより子供は大人の楽しみに順応できると思います。
ただ子供は飽きるのも早く、お勉強みたいになると拒否しがち。
で、考えた。
子供に金融教育するのにすごろくが最強ツールだと思っています。
分かりやすく説明するために、取り敢えず「人生ゲーム」を参考にすごろくを考案してみました。
人生ゲームもなんとなくしか覚えてないのですが。
あくまで参考程度に、手製のすごろくを創作。
いろんなボードゲームを参考にアイデアを出してください。
アイデアが出ないときは「桃鉄」なんかを参照するもいいでしょう。
ただ遊びの段階ではいいのですが、一応、出典は明らかにしてください。
何度かみんなですごろくを試してみる。
いわゆる本物のボードゲームは発売前に何度もいろんな人に試させて、改良を加えて発売にいたるらしい。
まずは紙でスタートとマスを書いて、ゴールを設定。
大雑把につくって、サイコロを転がしてみる。
稼ぐ編。
守る編。
貯める編など分けるも良し。
ざっと考えたアイデア。
まずサイコロをころがす。
人生のイベント。
就職。
バイト。
起業家などを選択。
あるマスに止まると、途中で副業を始めたりできる。
格安スマホに変えてプラス一万円。
窓口で保険に入って、マイナス十万円。
せどりで１００万円稼いだなど。
就職、バイトは給料日ごとに給料が。
給料の一部をアメリカのVTIに投資すると、複利がつき、給料日ごとに５％のボーナスがつく。
持っているVTIを全て換金するとさらに含み損が１０％発生みたいなマスに止まると強制的に日本円にかえられる。
もちろん、儲けが１０％プラスみたいなマスもつくる。
持ち金を全て投資すると、借金が出た場合、マイナスのマスに止まり、マイナスになると逆に約束手形を切られる。
約束手形の返済は２０％と割高に設定。
投資は限度内にしないと痛い目にあうしくみにしておく。
みたいな感じで副業をして、失敗。
副業で儲かる。などのマスを設置。
ゴールの時に一番お金を持ってると勝ち。
これは人生ゲームと同じ。
こんなすごろくを考えると、子供は身をもって理解できるのでは？
できたすごろくはPDFでダウンロード可能にしておいて、自由に楽しめるようにする。
オフ会に参加したことが無い人間が言うのもなんなんですが、時にはオフ会なんかで、すごろく大会みたいのをするといい。
すごろく部をつくって、日々すごろくをブラッシュアップするのも悪くないでしょう。
オフ会を見てて感じたのが、例えばボーリング会みたいなオフ会。
なるほど集まってすごろくをやってみようという「すごろくオフ会」
かなりハードルが低くなりそう。
まあ、すごろくのできにもよるのですが……………………。
すごろくで親子で参加するオフ会みたいなのもいいのでは。
考え方が貧乏性なんだけれど、うちの近所の公民館は２時間で１５００円で借りられる。
少人数で遊ぶなら何もオフ会に参加せずとも友達とガストでも遊べそう。
運動公園なら２時間で３０００円みたいなところがある。
安いところは時間も短いのだが、例えばダウンロードしたすごろくを大きな紙に書いて、地面に並べて親子みんなで遊べば、自然と交流の場も増え、ゲームが楽しければ子供たちも知らないうちに金融リテラシーがあがるのではないでしょうか。
やっぱり子供は遊びの中でなんとなく覚える形の方が、金融リテラシーが身につくと思うんですよねえ。
それぞれ改良してすごろくを楽しんだり、面白いと思ったら、意見を出し合うなどして、すごろく部みたいので盛りあがるのも悪くないのでは……………………。
すごろくは面白いと思うモノは随時改良、変更可能。
ただし、全てのアイデアはリベのものにしておかないと、もめる原因になりかねない。
勝手に販売なんかされると困るので著作権はリベにあるモノとして、自由に遊んでください程度にする。
グッズ化はお金がかかりすぎるので、PDFで配布程度にしておいて、
例えば、タカラが「人生ゲーム版」を出したいなどという話になった場合のみ、著作権だけりべにおいたままで、大手に販売をまかせてもいいのでは。
これは話がでかすぎてあり得ないとは思うのですが。
もちろんすごろくなので、「人生ゲーム」を参照にする必要性はない。
○ すごろくの簡単な作り方。
スタートとゴールを決める。
あとはマス目をポストイットに適当に書く。書いてもらう。
それらのポストイットを並び替え、遊んでみる。
必要なモノは残し、不要なモノはのぞく。
より面白くなるように配置換え、追加を繰り返す。
