20150404203811.jpg

「マカロニほうれん荘」と
いう漫画をご存知でしょうか。

1970年末からおよそ三年
の間、週刊少年チャンピオンに
連載された今なお燦然と輝く
ギャグ漫画の金字塔です。


電子書籍も発売されました。
ぜひ一度読んでください。


作者の鴨川つばめは後に
「才能は神様からもらった
ただ一本の鰹節」と言いま
したが、読むたび新鮮なのは
鰹節を惜しまず削りいいもの
を拵えていたからでしょう。



絵がよくってギャグが冴え
出てくる女性が魅力的で、
あとセリフが抜群にうまい。

食べ物関連だと四十才の
小さなオカマきんどーさん
が相棒のトシちゃんに
「あんたなんか部屋の隅の
わたごみに醤油かけて食べ
てりゃいいのよ」と悪態を
つく。

わたごみの味を彷彿とさせる
生々しい罵りです。


やはりきんどーさんが
「あたしなんか部屋の隅で
渋茶すすりながら半分腐った
魚釣り上げてるのがお似合い
なのよ!」といじける。

全部でなく半分ってとこが
泣かせます。



最終回近くにトシちゃんに
惚れた女子大生斎藤ルミ子
は一計を案じ浜に連れ出した。

そして夫婦ごっこを装い
セックスに持ち込まんと
するが、カンガルーと宇宙
人のハーフである二十五才
のとしぞうは大層ウブなの
で失敗。


最後にルミ子はトシちゃん
の好物を聞き出し、浜の砂
を盛り上げそこに横たわり
人間天丼を作成。


足に扇子を挟み海老の天ぷらに
見立てる芸の細かさでここまで
女子に惚れられるトシちゃんは
男冥利なやつであります。