私は銀行か会社のような所
に潜入して現金を奪おうと
している。
奪う前から後悔しており
何故ならカットバックで
私を監視する警察の様子が
挿入されるから。
自分がどれだけ追い詰められ
ているか知った私はここまで
来たらやるしかないと覚悟を
決める。
どう奪ったか定かではないが
肩に下げた鞄の重みで盗みは
成功したと分かる。
タクシーで逃走する私。
捜査本部はGPSで位置を
特定しており、このままで
はいけないと車の扉を開ける。
いや待て、車内で身を潜め
ていたほうが安全だ。
しかし道は混雑してお巡りに
見つかれば袋の鼠だ。
しばしためらい、どんな
商売も危険は付き物と言い
聞かせ、走る車から飛び降りる。
駆けながら鞄がさっきより
軽くなっていることに気づく。
現金が蒸発している。
人通り多い商店街の前で
逃走路を探しながら心は
冷えていくばかりです。
