昼の三時というのに福岡の
空は盛大に澱み、景気が
悪いったらない。
昨日がめずらしく晴天で
温かだったからなおさら
シケたムードで、おまけに
二日酔い。
脂っこい病院食みたいな
ランチを腹に詰め、お茶を
ガブガブ飲んでいる。
宝くじ六億が当たらないか
と思う。
買ってないけどそう思う。
母がスクラッチくじで千円
当てたのが最高額で、まわり
に大当たりを引いた人はいない。
おそらく当てても黙っている
のでしょうが、それって大変
なことでおしゃべりな私は
三日も我慢できない。
やはり当たれば友達にご馳走
したいし、すれば訳を聞かれる。
聞かれれば当たったと言う
だろう。
そうなると私はただのやすだ
でなく、六億のやすだなおき
となる。
六億のくせにホッピー飲ん
でる、ポテトサラダ食べてる、
ママチャリ乗ってる、立ち読み
してると事あるごとにケチを
つけられるはずだ。
で、アパート経営したり、
ランチアストラトス買ったり、
落語家に祝儀を渡したり、
ピレネー犬飼ったりしたら
成金はこれだから困ると
言われる。
とするとやはり言わない
ほうがいいってことになります。
