その店は大通りに面して
インターフォンを押せば
中から扉が開く。
床はコンクリ、パイプ椅子
が壁に立て掛けてある。
カウンターは全面がシャッ
ターで閉ざされ中を見ること
はできない。
店内はガランとして薄暗い。
空調は通年二十一度。
スピーカーはあるけれど
音楽なし。
壁にかかったモニターには
外の景色が映され、窓の
代わりになっている。
両替機で金を店専用のコイン
と替える。
百円で一枚、夜一時から
朝の五時までは二百円で
一枚。
自動販売機は三台。
ビールと焼酎、煙草と乾き
物が売られている。
トイレの扉にコインの投入
口がある。
大は二枚、小は一枚。
備え付けの紙はなく中の
自販機で購う。
シャッターの奥から物音が
聞こえるから中に人がいる
のだろう。
壁にアドレスが貼ってあり
ご用の方はここに、と書いて
いるが返事がきたことはない。
帰る時は別の扉から。
ボタンを押すと開錠される。
こんな店があったら一度は
行ってみたい。
2007年5月27日に
書いたものを改訂しました。
