先日東京に戻った時、実家
から昔描いた絵が出てきた。
おそらく二十代の頃のもので
サイズはLPジャケット三枚分。
かなり大きい。
大きいってことはそれだけで
妙な迫力があって、水性の
マーカーでつけた色は時間が
経つことで沈みぼってり重たい。
刑務所の中を描いたようだけど
収監者は全員おばけ。
皆ぼんやりしている。
じっと見ていると当時どんな
ふうにして描いたかだんだん
思い出し、そういえば結構
時間がかかったような気がする。
マーカーはそのまま動かすと
筆の筋がついてしまうから
一定の速さで手を動かし塗る
というより色を紙に載せる。
息を詰め同じリズムで着彩
していきびしっと決まった
時はたまらない。
体が小さくしびれるようで
絵を描くことのよろこびを
思い出しました。


