実家近くのラーメン屋は
開店前から行列ができる。
どのくらい待つかなと思い
つつ九時に行けばなんと行列
ゼロ。今日はいい日です。
朝っぱらから豚脂たっぷり
の極太麺を男ばかりが黙々
と啜っている。
厨房にはげんこつ二個くらい
の煮豚が山盛りになって照り
つやよろしく、店内に立ち
こめる醤油の香りたまらず
喉が鳴ります。
注文を聞いていると麺半分
脂少なめが多い。
今朝の客は四十才以上の
ベテランばかりで、やはり
年がいくとストレートは
きつくなるのか。
ラーメンが来ました。
弟子筋の店に慣れている
からひときわ盛りが大きく
感じる。
丼の中央から麺をひっぱり
出して試合開始です。
やわらかめに茹でてある麺
はぐずぐずしてると延びて
しまう。半分食べるまでは
豚も野菜にも手をつけない。
ひたすら啜る。
ぐにっとして辛めの醤油スープ
によく絡んでにんにくがぴりっと
香りたまらない。うーと唸りたく
なる。
豚も相変わらず素晴らしく
洋食屋のポークソテーくらい
でかくて分厚いお肉が二枚。
味も濃い。
一回これをおかずに飯を
かっ込んでみたい。
勢い込んで食べたからか
三分の二あたりで急激に
腹がいっぱいになった。
プルプル手が震える。
ここでペースダウンすると
ますます平らげるのが困難
になる。
一箸ごとに水を含みなんとか
食べ切りましたが、半日経った
今も腹が減っていません。
しかし麺半分を注文する時
はこの店を引退する時。
あと何杯食べられるだろう。
