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蟹を食べる時って人は黙り
こむなんていいますが焼肉
鍋物でも会話は留守になる。

肉の面倒見たり春菊の煮加減
を注視しておしゃべりする間
がない。

目前の食べ物に夢中だから
相当どうでもいいことを
言っているはず。


思い返すとそんな時私は
おいしいね、うまいよ、を
繰り返しているし失礼に
ならない程度しか人の話を
聞いていない。


食べることは相当いそがしい
作業で、見てにおいを嗅ぎ
音を聞きながら顎舌を動かし
嚥下しなくてはならず、その上
実のある会話などできようはず
もありません。


相手が美人だと事態はさらに
複雑になり、嫌われていない
か、どうしたら接近できる
だろう、次の店はどこにしよう
かと思いは千々に乱れ味なんか
全然わからない。


いい食事といい会話は両立
せず、というか両立したなら
それは相手に恵まれているって
ことだと思う。