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今日は実家の引っ越し第一部。

朝の九時から三時の間に
三十年の大荷物は運びだされた。
あっという間です。


家はどこから家でなくなるか。

居間からテレビ、テーブル
ソファーが消えても何という
ことはないが天井の照明を
外した途端がらんどうになる。

さっきまで親しく話していた
友達が振り返れば全然知らない
人になったようで居ても立って
もいられない。

即刻立ち去りたい。

家の要は照明だと思う。


あと椅子の有難味を知った。

腰掛けることができないと
足が休まらないだけに止まらず
その場における自分の位置づけ
が困難になる。

身の置き所がなくなる。


やむを得ず庭のエアコン
室外機に座った。

いつもなら向かいの小学校から
聞こえる嬌声は聞こえずカラスの
かーかー鳴く声だけよく響く。

一刻も早く立ち去りたく
思う。