昼に食べた二日前の豆腐は
痛んでいたようで何だか変な
気分です。
いますぐ救急車ってほどで
はないけどまっすぐ座って
おられず、喫茶店で背中を
丸めこうして字を打っている。
ほんのり妙な匂いはしたが
味はいつも通りの豆腐なので
平らげた。
それがよくなかった。
落語に「酢豆腐」という噺
があって、主人公はすっかり
カビて毛足の長くなった豆腐を
嫌味な若旦那に勧める。
グルメ気取りの若旦那は
負けず嫌いだから食べて
しまうんですけど後でひどい
ことになったでしょう。
ダメになっているのを承知で
口にしたのはレトルトの鰻
蒲焼きで、かすかな酸味は
あるが胃も心も鰻を食べる
態勢になっているから構わず
いく。
タレと熱処理のおかげで
なんとか無事でしたがウニは
いけません。
駅前にて軽トラックの行商から
買った二舟五百円の生ウニ。
新鮮なのは濃いオレンジ色
だけど、それは灰色がかった
紫で半分以上は形を留めて
いない。
液状化したウニを炊きたての
丼飯に載せたんですが磯くさい
と言えば磯に怒られそうなほどの
異臭が鼻を突く。
ウニ大好きな私はそれでも
食べきり史上最大に下す
十九の夏でした。
