昨晩「居酒屋兆治」を見ました。
高倉健はこの二月八十になった
から五十二才の時の作品。
男にきれいって誉め言葉は
あまり使わないけど健さん
きれいです。
ベルトの位置が心なし高いけど
白のボタンダウンに黒のチノパン
がぴたり決まり見て目が涼しい。
話はサラリーマンを辞め
もつ焼き屋を営む男が昔の
女大原麗子に付きまとわれ
るという、実に感じの悪い
もので、健さんがいるから
最後まで我慢できた。
原作を読んだのは遥か昔だけど
山口瞳がこんなこと書くわけ
ないと思う。
驚いたのは舞台が東京都下から
函館に変更されていることで、
国立の風物を楽しみにしていた
私はがっかりした。
さらに借りたDVDの調子が
悪く麗子さんの濡れ場がそっくり
見られない。
見所は豪華すぎる助演陣。
田中邦衛、池辺良、小松政夫に
東野英次郎、ちあきなおみ、
大滝秀治。
健さんの高校の先輩、タクシー
会社を経営する河原、扮するは
伊丹十三。
店に来ては毎回何か言って
健をいじめる。
うますぎて気分が悪くなるほど
で、「北の国から」のいしだ
あゆみ旦那役とならび、この
ひとが出ると作品がぐんと
しまる。
筍煮と木の芽みたいなもので
そのままで食べるより位が
高くなります。
わがアイドル細野晴臣も公務員
役で登場。
当時三十三のハリーは胸に
「市役所」と書かれた青い
タンクトップを着ており、
色白でスリムだからすごく
似合わない。
それがいい。
伊丹さんと乱闘寸前になる
シーンは名場面ですので
細野ファンのかたはぜひご覧に
なってください。
