日常品の買い物が苦手で、
店に行く前から憂欝です。

マヨネーズ、トイレ紙、電球。

驚きと喜びを与えるのが
商売人の勤めだろうに、
見たままそのままの品物を
売っている。


一番つまらないのは
ゴミ袋。

電球はソケットに挿せば光る
し、マヨネーズは酸っぱくて
濃厚。


そんな特徴すらない。

ぺらぺらのビニール袋に
文字が印刷してあるだけ。




当たりが出たらもう一袋と
か、占い付きとか、五種の
フルーツ味とか、ハート型とか
いくらでも工夫できるはず
なのにしない。


買いたくなければどうぞ御
勝手に、と言わんばかり。



それでも福岡市ではこれ
以外の袋を認めていない
から仕方なしに買う。


市に弱みを握られている。
悔しくてならない。





逆に心踊るのはTシャツや
文房具を買う時で、売場に
半日いても飽きない。

勘定の時ですら楽しい。
ゴミ袋とは大違いです。




思うに一番不毛な金の使い
道は貢ぐことでしょう。

タレントやスポーツ選手に
金品を贈る。



私は経験がないけれど、
貢ぎの醍醐味は好きな人を
支えるって所なのかな。

苦労して稼いだお宝を捧げ
振り向いてくれなくても
彼、あるいは彼女が幸せな
らそれでいい、みたいな。




貢ぐ相手が生身の人間なら
僅かでも希望が持てる。

千葉鼠園に出現する丸耳の
彼。

惚れたら大変でしょうね。




会いに行くたび入場料を
払わなくてはならない。

年間パスは必携です。



聞けば園内に複数頭が発生
することはないらしい。

常時駆け足で丸耳を捜し、発見したら傍を離れない。




やつは貢ぎ物を取るだろうか。

おそらく夢の国鼠園では
恋愛御法度。


鼠男は口をきいてはいけ
ないから身振り手振りで
拒否する。


なので万札のネックレスをかけ
警備員が来ないうちに次の
出没地へ移動。



おっかけの間もパレードの
場所取り、食事トイレを
こなさなくてはならず、
これが朝から晩まで三百
六十五日続く。




その恋は決して実を結ばない。
悲恋であります。


という訳で丸耳鼠男に貢ぐのが最も不毛な金の使い方だと思う。


[ その他 ] 08/06/23 (月)