「まむしの兄弟」って
ヤクザ映画が確かありました。

字面を見ただけで厄介者と
わかる。

二人あわせて懲役九十四年、
隙を見つけてガブと噛み付く
街の鼻つまみ、って感じ。



まむしをキリンにすると
様子が変わる。
「キリンの兄弟」


怖くないです。

一日中ぶらぶらしていて
腹が減ると二人でデパート
地下の試食巡りをしてそう。



「こねこの兄弟」

逆に怖くなる。
可愛い顔して何しでかすか
判らない。




人に動物の名をつけるってのは
最近はやらないようです。

ひいひい爺さんは幼名が
鷹之助。

鶴、亀、虎、馬、丑は
昔の名前によく見かける。


犬猫猿、羊、兎、鼠、蛇は
あまり使わない。

魚類も。

身近にいる生きものは有難みが
薄いからか。



虫も採用されない。

蝉太郎だと長生きは期待
出来ないし、蟻平は働き詰めの
一生を送りそう。




暇をこじらせ自分の娘の名を
考えた事がある。

子を授かるあてはないし、
その前に配偶者もいないけれど。


当時いい名前と思っていた
のが「さしみ」


声に出すと耳当たりが柔らかく字面は丸い。
おまけに私の好物。


だけどやっぱり食べ物はマズい。
人名に使うのは。



蕎麦江、飯美、良麺、菓子、
飴世、とろろ。


良さそうに思えてやはりダメ。

それは命名自体が子を長く
健やかにあれと願う事で、
噛んで飲み込まれそうな名前は
不吉だからか。



私の名は直樹です。

まっすぐな樹は切り倒されて
タンスや机にされそうな気が
しますが不吉な感じはしないのが

不思議な所です。


[ 妄想 ] 07/12/04 (火