ネットをぼんやり見ていたら
「スキー汁」
という文字が目に飛び込んで
きた。
ぷりぷり県の話と思えば、違う。
新潟は妙高の名物として考案された
新メニューであります。
中身は、地元で採れた野菜豚肉。
がっかりするほどフツーです。
せめて雪だるまに見立てたハンペン、幅広麺で
作るスキー板仕上げに本物の雪を豪快に入れて
溶けていく様を楽しむ、等の趣向が欲しい。
吉田戦車先生を見習ってほしい。
先生は漫画「ぷりぷり県」の中で
架空の県の、架空の名産品をどしどし登場させた。
たとえば、しぼり汁。
ニンニク、大根、りんご
ハンバーグを擦って絞った汁。
ここ一番頑張りたい時に飲む
県民のスタミナ源。
ぷりぷり県民マラソンの給水所
でも提供。
他県の人は、水と思って飲んで
吐いていた。
部員煮。
食パン大の麸の間に挽肉や
うどんを挟み、煮たもの。
安くて量があるので、体育会の
学生に人気がある。
ぷりぷり本餃子。
淡水プランクトンの一種。
焼いて食べるのが一般的で
餃子そのままの味がする。
形も餃子に酷似。
産卵期に食べると、テレパシーで
察知し、卵を産まなくなる。
丸バナナ。
ハンドボール大の丸いバナナ。
一個で腹一杯になり
皮はよく滑る。
お土産に丸バナナの味噌漬が
あるが、県民には不評。
ぷりぷりの正月も他県同様、雑煮で祝う。
中身は焼いた丸餅。
その上に、よく冷やした
トコロテンを乗せ、辛子と青海苔を添える。
酢醤油で頂きます。
甘そば。
麺は、ぷりぷり特産の甘い蕎麦粉で打った麺。
鰹だしを基本に、あんこ、チョコレートシロップ、
溶かしバターで味を整える。
具は果物缶詰、砕いたトッポ。
とにかく甘い。
代表的なものを挙げましたが他にも
ガガーリン弁当
じゃがいもの芽料理
カメレオンらーめん
暗黒星人のお造り
などがあります。
この漫画のすごさは、読んでいて
「ひょっとしたら
実在するかも…」
と思わせる現実感にある。
どれもこれもマズそうだけど
食べてみたくなる。
吉田先生は、特産品以外の、地元の祭りや名所
方言や県民性にまで筆を尽くしておられます。
先生は、「ぷりぷり県」で
日本ギャグ漫画の歴史に
名を残された。
それほどの作品を、版元の小学館は
在庫切れにしたまま放置しておる。
怪しからん話であります。
見つけづらい本ですが
私、やすだなおき大推薦の漫画。
決して後悔はさせません決して。
[ 食べ物 ] 07/03/03 (土)