大抵の酒はおいしく飲める私ですが
時折イヤなものにぶつかる事があります。
父が亡くなり実家の整理をしていたら
シェリーの古いボトルが出てきた。
封は剥がれて、栓のコルクはぼろぼろ。
そっとグラスに注いでひとくち飲む。
味がない…。
時が経ちすぎ香り失せ飲み込めば
死にかけの酒精が喉奥にしがみつきます。
崩れたコルクが、ざらりと残り、まずさは一層。
我慢しながら半分飲んで、流しに捨てました。
歌舞伎町のバーで飲んだスピリタス。
アルコール96度のウォッカで、生のまま飲めば
ショット一杯で昏倒、火を点ければ炎上する酒です。
どうしてこんな酒を飲んだのか?
おそらくイヤな事があったんでしょう。
スピリタスをベースにしたカクテルを一杯。
生で飲んだ時の強烈なアルコール臭は
薄れて、喉ごしもスムース。
おかわり三杯目でスピリタスが
襲撃を始めました。
それから閉店までトイレと席を往復。
胃袋から食道を逆流するアルコールで
さらに酔いが回ります。
生まれて初めての三日酔いを経験しました。
骨が痛くなりますね。
高田馬場の居酒屋で飲んだ日本酒。
開店から二時間は、酒一杯百四十円の所が
百円で出されます。
夕方は、土気色した顔のおじちゃん達で盛況です。
一番安くて塩っぱいつまみと日本酒を頼む。
グラスになみなみと注がれた酒が桝に入って到着。
口をグラスに近付け飲む。
よく冷えてるけれど酒の香りがしない。
喉ごしは水のよう。腹の中に入ると
接着剤の香りが上がってくる。
首をひねりつつ、おかわりする。
2杯目が終わりに近づいた頃
お腹のあたりがぼんやり熱くなる。
酔ってきたような気がしないでもない。
三杯目ゆっくり飲んでたら
酔いは退いてしまった。
飲んでる間にアルコールがどこかへ消えていく。
これはいかん、と四、五杯目を素早く
胃に流し込む。
すると酔いは再び来たが、頭がシビれ
目はしばしばする。
飲んでる最中に二日酔いの症状が
出てくる酒は初めてでなんだか怖くなり
勘定を済ませて外に出た。
翌朝眠りから覚め、目を開けようとしたが開かない。
目ヤニで瞼が接着されていた。
皆様も安酒には注意してください。